8ペアによるA・Bブロック予選+決勝トーナメント。ベトナム×中国の初対面ペアが決勝トーナメント進出、初参加ペアが優勝ペアから17点。ハンデスタート制の合同ダブルスで生まれたドラマを、8月27日夜の部のレポートで。
2026年8月27日(木)、川口市芝園公民館にて「第7回 川口・蕨バド交流杯|男子・女子・ミックス 合同ダブルス 夜の部」を開催しました!
8ペアにお集まりいただき、A・Bの2ブロックに分かれての予選総当たり+決勝トーナメント。
最後の1試合まで、どのコートも読めない展開でした。
🆕 合同ダブルス × 予選ブロック制
前回・第6回のシングルスで初めて導入した予選ブロック+決勝トーナメントを、今回は合同ダブルスでも採用しました。
A・B各4ペアで総当たりを行い、各ブロックの1位・2位が決勝トーナメントへ。
3位・4位のペアにも5位決定戦・7位決定戦を用意して、全ペアが4試合以上(上位ペアは5試合)戦える形にしています。
試合は今回から1ゲーム21点制(デュースあり・30点上限)。合同ダブルスは第5回で15点制でしたが、
予選ブロック制にすることで1試合をしっかり戦い切れる持ち時間が取れるようになりました。
🎯 ハンデ制だから、男子ダブルスとミックスが同じ土俵に立てる
kawabado の合同ダブルスは、男子ダブルス・女子ダブルス・ミックスダブルスが種目を分けずに同じ総当たりで戦います。
組み合わせに応じて、あらかじめ点差をつけた状態からスタートするハンデスタート制を入れているからです。
・ミックス vs 男子ダブルス → 3対0(ミックス有利)からスタート
・女子ダブルス vs 男子ダブルス → 5対0(女子有利)からスタート
・女子ダブルス vs ミックス → 3対0(女子有利)からスタート
そして今回、その狙いがはっきり結果に出ました。Bブロックを3戦全勝・得失点差+26で1位通過したのは、男子ダブルスのペアです。
しかも2位通過ペアとの直接対決は22-20。デュースにもつれ込む、この日いちばんの接戦でした。
実力差があると、どうしても試合が「消化試合」になってしまいます。そうならないための点差設定です。ハンデを背負う側は1点も無駄にできないし、もらう側もリードを守り切る駆け引きが必要になる。どちらにも本気を出す理由がある状態を作れたと思います。
そもそもなぜこの形式にこだわっているのかは、こちらの記事に書きました。
上海で見た、男女合同開催なのに女性ペアが優勝するバドミントン大会|平日夜に対抗戦を続けている理由
📋 予選ブロックの結果
Aブロック
1位 西田 元・深井 久乃(3勝0敗)
2位 安田 翔・林 海婷(2勝1敗)
Bブロック
1位 林 賢俊・吴 海峰(3勝0敗)
2位 Kuanbi・韓 麗麗(2勝1敗)
Aブロックは西田・深井ペアが3試合とも危なげなく勝ち切って1位通過。
Bブロックは前述のとおり、林・吴ペアと Kuanbi・韓ペアの22-20が事実上の首位決定戦に。
しかもこの試合、Kuanbi・韓ペアはミックスなので、男子ダブルスの林・吴ペア相手に3-0のハンデを持ってスタートしています。つまり林・吴ペアは3点を追いかける側。それが20-20のデュースまでもつれ、最後に振り切ったのは追う側でした。ハンデの3点が最後まで効いていた、この日いちばん面白い展開だったと思います。
🤝 その場で組んだペアが、決勝トーナメントまで駆け上がった
今大会でいちばん驚いたのが、Bブロック2位で決勝トーナメントに進んだKuanbi・韓 麗麗ペアです。
このふたり、ベトナムと中国の組み合わせで、しかも当日その場で初めて顔を合わせた即席ペアでした。
事前の打ち合わせも、練習も、共通の母語もありません。それでも予選3試合を2勝1敗、得失点差+16でまとめ、1位通過ペアとの直接対決では20-22のデュース。初対面のペアが、この日いちばんの熱戦を作ったということになります。
結果は準決勝で優勝ペアに、3位決定戦で林・吴ペアに敗れて4位。それでも、その場で組んだペアが上位4組に残ったという事実が、この大会の空気をよく表していると思います。
コートの上で交わしていたのは、たぶんほとんどが視線とジェスチャーです。それで前後が入れ替わり、フォローが回る。バドミントンは言葉が通じなくても成立するスポーツだと、あらためて教えてもらいました。
🔥 初参加でいきなり「死のブロック」だったふたペア
そしてAブロック。ここは組み合わせ抽選の時点で、なかなか過酷なことになっていました。
のちに優勝する西田・深井ペアと、準優勝する安田・林ペアが同じブロック。そこに、今大会が初参加となる日本の熊谷 翼・野田 杏香ペアと、中国の白菜・大根ペアが入りました。
初めての参加で、いきなり決勝進出者2組と当たる組み合わせです。
それでも、ふたペアともしっかり食らいついてくれました。
白菜・大根ペアは、優勝した西田・深井ペアから17点を奪っています。